審美歯科
保険でも白くできる治療
歯科医療におけるCAD/CAMテクノロジー
1980年代後半より、歯科医療においてもCAD/CAMシステムが実践されるようになりましたが、その後VerUPが重ねられ、2014年4月には医療保険での導入が始まりました。
現在では、前歯から奥歯の第一大臼歯までが(条件つき)適応となりました。当院の治療も新たに治療する歯に対しては、選択肢の一つとして提案を行っております。これによりメタルフリーによる治療は、審美面のみならず、金属アレルギーへの対応という患者様にもメリットのある治療の選択が可能となりました。保険外では、ジルコニアセラミックを使ったより審美的な耐久性の良いメタルフリー治療が可能です。特に金蔵アレルギーのかたにはお勧めの治療法です。
写真は、ジルコニアのブリッジです。
CAD/CAM冠は、銀歯と違って自然の歯に近い色調です。前述の通り金属アレルギーにも有効ですが、ジルコニアなどのオールセラミック冠に比較すると、強度、耐久性が劣ります。よって脱落や破損の危険性がやや高いと考えます。CAD/CAM冠は保険診療では、条件付きのためすべての歯に適用できるわけではなく注意が必要です。一方、ジルコニアなどのオールセラミック冠の場合は、自費診療のため製作工程、装着時の接着剤材料を良質な材料を使用できるため保険診療に比べクオリティを上げることができます。特に前歯での色調の再現性に関しては、色調測定器などを使用し、技工作業もよりリアルな色調再現が可能で、また当然のことながら経年的な色調の変化もほぼありません。
CAD/CAM冠は保険診療のため使用できる材料(色調)が限定されてしまいますが、CAD/CAM冠そのものが良くない材質であるということではありません。ここ数年材料も改良されており保険でも満足のできる材料と考えます。
CAD/CAM冠の条件は、やや複雑であるため適応の可否や、自費との選択などの詳しい内容はお問い合わせください。
治療費
保険治療
CADCAM冠治療費 8,000円から10,000円(3割負担)
自費治療
ジルコニアハイグレード 110,000円(税込み)
ジルコニアスタンダード 88,000円(税込み)
ジルコニアエコノミー 66,000円(税込み)
審美治療について
当院では、お口のトータルな美しさを整えるため下記にような提案をいたします。
・予防・メンテナンス
歯周病や、虫歯の点検は定期的に行うことをお勧めします。通常は半年ないし1年のスパンでよいと思いますが、治療後の経過や予防意識によってはさらに短期間でのメンテナンスが必要と考えます。
歯を削ったり被せることなく、白さや明るいイメージを得ることが可能です。ただし前歯に治療跡がある場合は、追加治療として修復処置の必要なケースもあります。ホワイトニングをすることにより歯に対する意識が向上します。
・歯並びについて
1本2本といった少数の歯の向きや間隔などを修正することは被せ物にて可能です。ただし大きな修正に関しては削る量が増すため根っこの治療を必要とする場合があります。
基本的には矯正治療がファーストチョイスと考えます。当院では専門医である矯正歯科をご紹介いたします。この場合、矯正治療中も虫歯やメンテナンスなどは、当院にて連携の治療となります。
保険の義歯は違和感はともかく金具の見える状況はとてもイメージダウンです。当院では、金具の目立たない審美義歯を取り扱っております。フレームには見えない場所に金属を使うものもありますが、金具が見えないため自然なイメージとなります。設計などは複数の提案が可能です。
治療例
写真の大きい歯はジルコニアエコノミーセラミック(自費)です。写真の小さい歯は、CADCAM冠(保険)です。
見た目はほとんど変わりませんが、材質は全く異なります。ジルコニアは高耐久性と良好な色調が再現できる天然の歯に最も近い素材といえます。このケースでは、割れやすい奥歯にジルコニアを入れることにより、保険のCADCAM冠の耐久性の弱点を補填しています。ケースによりますが、このように自費との混在の治療も可能です。(多数の歯の治療の場合は治療費のコストダウンにもなります。)
詳しくは、治療計画を立ててから治療に入ることをお勧めしております。
治 療 例
ZirconiaBrigdeメタルフリーのジルコニアブリッジ | 前装冠ブリッジ保険適応前装冠ブリッジ 金属の裏打ちが基本形態 | CADCAM冠の裏面すべて樹脂での被せのためメタルフリー素材 |
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樹脂つめもの保険の場合は樹脂での詰め物となります | Zirconia冠(奥歯)審美性、強度に優れたジルコニア冠 | Zirconia冠(奥歯)審美性、強度に優れたジルコニア冠 小臼歯 |